自転車タイヤサイズの見方
20x1.75・700x28C・47-406 の読み方

自転車タイヤの側面には、同じタイヤでも 20x1.75 と 47-406 のように書き方の違うサイズが並んでいます。
付くかどうかは、47-406 の後ろの3桁(リム径=ビード座径)で決まります。 この数字が同じなら同じリムに付き、違えば付きません。
「20インチ」「26インチ」のような呼び名が同じでも、後ろの数字が違う別のサイズがあります。このページでは、4種類の表記の読み方と、取り違えやすい組み合わせをまとめます。
自転車タイヤの表記は4種類
| 表記 | 例 | 何を表すか | 例の後ろの数字 |
|---|---|---|---|
| 小数のインチ(HE) | 20x1.75 |
外径の目安(インチ)×幅(インチ) | 406 |
| 分数のインチ(WO) | 20x1-3/8 |
外径の目安(インチ)×幅(インチ) | 451 |
| フランス式(mm) | 700x28C・650B |
外径の目安(mm)×幅(mm)+記号 | 622・584 |
| ETRTO(ISO 5775) | 47-406 |
タイヤ幅(mm)-リム径(mm) | 406 |
- ETRTO の表記は国際規格 ISO 5775 で決められた書き方で、日本の JIS K 6302(自転車-タイヤ)もこの規格を基にしています。くわしくは ETRTO とは にまとめました
- HE と WO は、リムの形の違いによる区分です。JIS の用語では、HE はフックドビードリムに付けるタイヤ、WO はワイヤードオンリムなどに付けるクリンチャータイヤを指します。インチ表記では、HE は小数(
26x1.75)、WO は分数(26x1-3/8)で書かれます - インチやフランス式の数字は目安です。JIS の改正案では、
700x38Cという同じ旧表記が38-622と40-622の両方に使われている例を挙げ、旧表記は実際の外径や幅を決めるものではないと説明しています
小数と分数で、計算上は同じ大きさに見えるサイズでも、ほとんどの場合は付きません(例:
26x1.75と26x1-3/4)。インチ表記どうしを比べず、後ろの3桁で比べてください。
後ろの数字が同じなら同じリム、違えば付かない
ETRTO の後ろの3桁は、タイヤのビード(リムに引っかかる部分)が座る直径を mm で表したものです。この数字が1mmでも違うと、タイヤはリムに正しくはまりません。 逆に、後ろの数字が同じなら、前の数字(幅)が違うタイヤでも同じリムに付けられる可能性があります。ただし幅には、リム幅と車体のすき間による制限があります(下の「タイヤ幅とリム内幅」)。
取り違えやすい組み合わせ
同じ呼び名で後ろの数字が違う例です。どれも互いに付きません。
| 呼び名 | 後ろの数字 | 主な表記 | 詳しく |
|---|---|---|---|
| 20インチ | 406 | 20x1.50〜20x2.125(小数) |
406・47-406 |
| 20インチ | 451 | 20x1-1/8・20x1-3/8(分数) |
451・37-451 |
| 26インチ | 559 | 26x1.50〜26x2.125(小数) |
559 |
| 26インチ | 584 | 26x1-1/2(650B)・27.5インチ |
584 |
| 26インチ | 590 | 26x1-3/8(650A) |
590 |
| 27インチ | 630 | 27x1-1/4・27x1-3/8 |
630 |
| 700C | 622 | 700x25C・700x28C(28インチ・29er も同じ) |
622・28-622 |
- 20インチは特に注意が必要です。
20x1-1/8には 451 のものと 406 のものがあり、表記だけでは決まりません。「20インチ」と呼ばれるリム径は 406・451 以外にもあります - 26インチは、マウンテンバイクの 559 と、
26x1-3/8の 590、650B の 584 で別物です。26x1-1/4は 597 で、これも 590 とは違います - 27インチと700Cは 630 と 622 で、差は8mmしかありません。見た目は近くても互換はありません
- 22インチ(501 と 457)、24インチ(507 と 540)、16インチ(305 と 349)にも同じ関係があります
タイヤ幅とリム内幅
ETRTO の前の数字は、決められたリム幅に付けて空気を入れたときのタイヤ幅です。JIS の改正案では、タイヤ幅ごとに「設計リム幅」が決められています。
| タイヤ幅の公称値 | 設計リム幅(内幅) |
|---|---|
| 22〜24mm | 17mm |
| 25〜28mm | 19mm |
| 29〜34mm | 21mm |
| 35〜46mm | 23mm |
| 47〜57mm | 25mm |
- 設計リム幅と違うリムに付けると、実際の幅は変わります。JIS の改正案は、その差を「リム幅の差×0.4」で見積もれるとしています。ミシュランも、28mm のタイヤは2021年から 19mm のリムで 28mm になるように作られ、それ以前は 17mm のリムが基準だったと説明しています
- リムごとに付けられるタイヤ幅の範囲があります。太くするときは、フレームやブレーキ、泥よけとのすき間も確かめてください。サイクルベースあさひは、2サイズ以上太くする場合(25C→32C など)は特に注意が必要としています
- 同じ
20x1.75でも、前の数字はメーカーで違うことがあります。JIS の表では44-406・45-406、シュワルベの製品は47-406です。後ろの 406 が同じなら、リムの点では同じサイズです
チューブとバルブ
チューブは、リム径ごとに「幅の範囲」で売られています(例: パナレーサーの 20x1.5-1.75、700x23-28C)。後ろの数字が同じで、今のタイヤ幅が範囲に入るものを選びます。
バルブは3種類あり、JIS D 9422(自転車用タイヤバルブ)で区分されています。
| 種類 | JIS の記号 | 空気を止める仕組み | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 英式(ウッズ・ダンロップ) | E | 虫ゴム | シティサイクル |
| 米式(シュレーダー) | A | 弁パッキング | 一部のマウンテンバイク・BMX |
| 仏式(プレスタ) | F | 胴パッキング | ロードバイク・クロスバイク |
- サイクルベースあさひによると、リムのバルブ穴は英式と米式が同じ大きさで、仏式は一回り小さい穴です。英式・米式用のリムに仏式のチューブを入れるにはスペーサーが必要で、逆はできません
- 仏式は、リムの高さに合わせてバルブの長さ(例 34mm・48mm)も選びます
刻印が読めないときは
- タイヤの側面に、インチ表記と並んで ETRTO の数字が書かれていることが多いです
- タイヤを外した状態なら、リムに ETRTO の数字が書かれていることがあります
- 数字がわかったら、自転車のリム径一覧 から同じ後ろの数字のページを開いてください
このページは規格とメーカー・販売店の公開資料を突き合わせて整理したもので、特定のサイズへの交換をおすすめするものではありません。交換の前には、今のタイヤとリムの表記を確かめ、最終確認は販売店へご相談ください。