一輪車(ねこ車)のタイヤ
サイズの見方と、交換の前に測るところ
一輪車のタイヤは、今のタイヤの側面に書かれた 3.00-8・3.25-8 などの表記で探します。
売り場でよく見る 13x3 は呼び名で、「外径13インチ」という実寸ではありません。
車輪ごと(ホイール・軸付き)で替える場合は、タイヤのサイズに加えて軸径とボス幅(ハブの長さ)を今の車輪と合わせます。
一輪車のタイヤサイズの見方
3.00-8 の 3.00 はタイヤの幅(インチ)、8 はリム径(ホイールの直径・インチ)です。バイクのインチ表記と同じ書き方です。
- 最後の数字が違うタイヤは、ホイールにはまりません。
3.00-8と3.00-10は別の車輪です - 幅の数字は「呼び」です。一輪車用の
3.25-8は呼び幅が約83mmですが、実際の幅は約70〜74mmの製品があります - 中部産業は、交換用を選ぶときは今のタイヤの側面の表記と一致しているか確かめるよう案内しています
13x3・16x3・16x4 は呼び名
| 呼び名 | 売り場で指しているサイズ | 詳しく |
|---|---|---|
13x3 |
3.00-8、または 3.25-8 |
3.00-8・3.25-8 |
16x3 |
3.00-10(大型の一輪車) |
3.00-10 |
16x4 |
4.00-8(海外の販売店の例) |
4.00-8 |
13x3の「13」は外径の実寸ではありません。空気入りの3.00-8・3.25-8の外径は、製品により約355〜368mmです。呼び名から寸法を逆算せず、商品の外径の表示で比べてください- 国内の一輪車で
3.50-8を使う製品は確認できませんでした。3.50-8 は海外の一輪車・農機用の例だけです
3.25/3.00-8 のような併記
一輪車のタイヤには 3.25/3.00-8 のように2つの幅を並べた刻印があり、海外の販売店も同じ書き方で売っています。国内の販売店でも、3.25-8 のタイヤを「互換サイズ 3.00-8/13x3」として売っています。
ただし、この2つが互換であることを規格で確かめられる資料は見つかりませんでした。外径・幅を今のタイヤと比べてから選んでください。
タイヤだけ替えるか、車輪ごと替えるか
交換用は、主に次の形で売られています。
| 売られ方 | 中身 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| タイヤ単体 | タイヤだけ | ホイールが傷んでおらず、今のチューブも使えるとき |
| タイヤ+チューブ | タイヤとチューブ | ホイールはそのまま使い、中身を替えるとき |
| タチホセット | タイヤ・チューブ・ホイール(シャフト付きの商品あり) | ホイールの錆・ベアリングの傷みも含めて替えるとき |
| ハブ車用の車輪 | ボルトで車体側のハブに留める車輪 | 車体にハブがある一輪車 |
- タイヤ単体やタイヤ+チューブは、ホイールからタイヤを外して組み直す作業がいります。中部産業は、タイヤと同時にチューブも替えることをすすめています
- ロイヤルホームセンターの解説は、ホイールに付いたセットの状態で売られている車輪に替える方法です。ホイールの腐食でタイヤが外れていた例を紹介している整備の解説サイトもあります。ホイールごと傷んでいるなら車輪ごと替えることになります
- カインズの商品欄では、軸を通す車輪セットが「タチホハブレス」と区分されています。ハブ車用の車輪(中部産業の「タチホ合わせ」)は、軸径・ボス幅ではなく PCD 110mm・ボルト穴13mm・ハブ穴70mm で合わせる商品です。「ハブレス」という言葉の定義を説明した資料は見つけられなかったので、商品の寸法欄で取り付け方を確かめてください
- チューブはバルブの形も合わせます。一輪車用には直型の英式(カインズの表示では「婦人用自転車と同型」)、直型の TR13、L型の TR87 があります。英式の見分け方は 自転車のバルブを見分ける と 自転車タイヤサイズの見方 のバルブの表を参照してください
車輪ごと替えるときに測るところ
中部産業は、車輪を取り付けるときにタイヤ外径・タイヤ幅・ボス幅・シャフト幅・シャフト径を確かめるよう案内しています。同社の寸法図をもとに、測る場所をまとめます。
- 軸径(シャフト径): 車輪の中心に通す軸の太さ。国内の一輪車用は16mmの例が多く、15mmの例もあります
- ボス幅: 車輪の中心部(ハブ)の、左右の端から端までの長さ。フレームの左右の取り付け部の間に収まる部分です。同じ
3.25-8の車輪でも、93mm(タチホセット)と117mm(ブレーキ付きの車輪)のように違います。3.00-10の例は103mmです - シャフト幅(軸の長さ): 軸の端から端までの長さ。一輪車用の例では170mmがあります
- 外径とタイヤ幅: フレームやバケットとのすき間に関わります。同じ
13x3でも外径・幅は商品で違います
中部産業はボス幅を調整する加工を受けていますが、空気入りタイヤだけで、ノーパンクタイヤは加工できないとしています。
ノーパンクタイヤ
ノーパンクタイヤは、空気の代わりにゴムや樹脂(ポリウレタンなど)が入ったタイヤで、空気圧の管理がいりません。空気入りの車輪から替えることもできますが、次の点が商品で違います。
- 外径: 中部産業のソリッドゴムの
13x3は外径330mmで、同社は「空気入りタイヤより外径が約30mm小さくなる」としています。一方、外径355mmの商品もあります - 耐荷重: 中部産業の商品は約80kg/本、福農産業の商品は100kgです。積む荷物と一輪車の重さに足りるか確かめてください
- 重さ: 同じ通販の一輪車交換用タイヤで、空気入りの普通型が2.2kg、ノーパンク型が2.8kgの例があります
- 乗り心地: 整備の解説サイトは、クッション性は空気入りより劣ると説明しています
- 軸径・ボス幅: ノーパンクでも、車輪ごと替えるときに合わせる寸法は同じです
タイヤ・車輪の交換の流れ(概要)
ロイヤルホームセンターと整備の解説サイトの説明では、車輪ごと替える流れは次のとおりです。
- 平らな場所で一輪車を裏返し、軸の両端のキャップを外す
- 両側のナットとワッシャーを外す。固いときは反対側を押さえる、潤滑剤を使う。錆びたナットを無理に回すとフレームがゆがむおそれがあります
- 車輪をフレームの取り付け部から外す
- 新しい車輪の幅に合わせて、内側の調整ナット(軸受け)の位置を合わせる。ロイヤルホームセンターは「グラつかず、スムーズに回転する位置」としています
- 外側にワッシャー、ナットの順で付けて締める(締めすぎない)。キャップを付ける
- タイヤの傾きと回り方、空気圧を確かめる
ホイールを開けてタイヤ・チューブだけを替える場合、中部産業は荷車用タイヤの手順として、空気を抜いてホイールを分け、タイヤの内側の異物を取り、チューブのはみ出し(チューブ噛み)がないことを確かめ、少し空気を入れてから本締めする流れを説明しています。ホイールの構造は商品で違い、同社も不安な場合はタイヤ専門店に任せるようすすめています。
一輪車用タイヤをスクーターなどに使わない
一輪車用のタイヤには、公道を走るバイクに必要な荷重指数・速度記号が付いていません。 中部産業の車輪は、最大荷重100kg・時速4km以下(歩く速さ)を前提にしています。
同じ 3.00-8 でも、バイク用は 26J のような荷重指数・速度記号の付いた別の製品です。スクーターやミニバイクには、車両の指定と同じか、それ以上の荷重指数・速度記号のバイク用タイヤを選んでください(3.00-8 のページにバイク用と一輪車用の違いをまとめています)。
このページは、販売店・メーカーの公開資料を突き合わせて整理したもので、特定の商品への交換をすすめるものではありません。交換の前には今のタイヤの表記と車輪の寸法を確かめ、最終確認は販売店へご相談ください。